紀伊路SCAPE

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これからの世界へ、紀伊路をひらく

独自の未来を紡ぐ地域へ

紀伊路とは

京都・大阪から紀伊田辺までの約300kmを結ぶ最も歴史ある参詣道で、その後中辺路と合流し、熊野三山へと至ります。

はるか万葉の昔から多くの歌人が旅し、中世には熊野参詣のメインルートとなり、そして今なお存続している、その希少な永続性において、世界で最も価値ある旅路といえます。

なぜ紀伊路なのか

熊野古道の中でも、観光ルートとして賑わってきた中辺路の陰で、紀伊路は長らく忘却されてきました。

しかし世界の人々が、その長い旅路のもたらす「自ら紡ぎ、反芻し、自らがかわっていく」時間経験を、人生における唯一無二の価値として切望する、そんな時代に再びさしかかっています。

Statement - この先1000年続く紀伊路をつくる

わたしたちは、「これからの世界へ、紀伊路をひらく」というミッションのもと、紀伊路の旅を魅力ある商材として発信するため、活動しています。

そのアウトラインは、「長い時間をかけ、紀伊路の全行程を辿る旅」。
そして、それは「人生で、いつかしてみたい旅」でもあります。

旅の商材化のために、全行程の時間体験リサーチをもとに、宿泊場所、食や各種サービス、沿道整備のすべてに対する課題抽出や今後のアイデアをとりまとめています。

紀伊路に残る、歴史文化や自然の豊かさを活かし「よりよい時間体験」へ結晶させる。このことを念頭に、沿道地域の文化を継承し続ける事業者との連携をすすめています。

Nari-Yuki - 「成り・往き」の旅--紀伊路

紀伊路の旅、それは他では得がたい「自らを紡ぐ」時間体験です。大阪の街中から南大阪へ下り、山を越え紀州へ入り、アップダウンを繰り返し、その後は眩い海辺を伝い、そして山の世界へ。沿道の風景は幾度となく移り変わり、その中で時空の感覚や心身の状態が変わりゆく、とても奥深い時間です。わたしたちはこれを「成り・往き」の旅と名づけました。

300キロ・10日間あまりの旅は「自分が変わる、人生を俯瞰してみる時間」ともいえます。ありきたりな消費としての「観光」が曲がり角を迎える中。こうした旅のあり方はこれからの世界へ、静かにその価値を浸透させていくでしょう。

10日間以上を歩き続ける紀伊路の旅、それは「どんな」行程で「どういう」時間経験なのか。心身は「どんな」疲れを感じ、旅人は「どういう」メンタルになっていくのか。こうした時間体験の「質」に焦点を当てた、詳細な独自体験リサーチをわたしたちは継続しています。

実際に全行程を幾度も歩き、食事や休憩、史跡立寄りその他の実時間を詳細に記録することで旅人目線の体感や気分に向き合い、紀伊路の行程を4つの大きな章(序・守・破・離)と見立て、日々の蓄積疲労を加味・検証したモデルコースを設定しています。

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紀伊路を旅すること、
その時間体験の一部を
ご紹介します。

START

紀伊路になじみ、
物語のはじまりを待つ

Chapter.1

離俗

Chapter.1
離俗
メンタルは現世そのまま、身体だけが都会から離れ南へ
Chapter.1
離俗
メンタルは現世そのまま、身体だけが都会から離れ南へ
Chapter.1
離俗

Chapter.2

流離

Chapter.2
流離
疲労するロードサイド、定まらぬメンタル
Chapter.2
流離

Chapter.3

遡行

Chapter.3
遡行
時空が巻き戻る、風情ある昔の街道感にホッとする
Chapter.3
遡行

  • Chapter.1離俗
  • Chapter.2流離
  • Chapter.3遡行

紀ノ国へ 物語のはじまり
その豊かな相貌が
つぎつぎに現れる

Chapter.4

異境

Chapter.4
異境
山を越え異国・紀州へ大きな空と風景の広さで解放される
Chapter.4
異境

Chapter.5

剥落

Chapter.5
剥落
鄙びの奥へ心身から現世がすべて剥がれ、土に戻る
Chapter.5
剥落
鄙びの奥へ心身から現世がすべて剥がれ、土に戻る
Chapter.5
剥落
鄙びの奥へ心身から現世がすべて剥がれ、土に戻る
Chapter.5
剥落

Chapter.6

天恵

Chapter.6
天恵
難所を克服し澄んだ別天地へパラダイス、解放感
Chapter.6
天恵

Chapter.7

風癒

Chapter.7
風癒
しっとりした歴史の街と海の情緒 現世から遥か離れて時は止まる
Chapter.7
風癒

  • Chapter.4異境
  • Chapter.5剥落
  • Chapter.6天恵
  • Chapter.7風癒

現世は消えゆき、
こころの古層がめざめ
素朴な山、海そして神霊との
共鳴がはじまる

Chapter.8

発酵

Chapter.8
発酵
山里の素朴な信仰に心の古層が無意識に反応、発酵してくる
Chapter.8
発酵

Chapter.9

放出

Chapter.9
放出
現世感・自我の残滓が、海と光に炙られ、快く抜けてゆく
Chapter.9
放出

Chapter.10

初期化

Chapter.10
初期化
自我がリセットされ、心静かに 山入りへの浄心がととのう
Chapter.10
初期化

  • Chapter.8発酵
  • Chapter.9放出
  • Chapter.10初期化

物語の最終部
別様になった心身で、
再び現世へ戻り往く

Chapter.11-12

達観/森厳

あるがままの光景を受け入れ、ただただ進む
Chapter.11-12
達観/森厳
人里が消え、心の古層が山の木々と一体となる
Chapter.11-12
達観/森厳

Chapter.13

環相

Chapter.13
環相
別様になった心身で、再びまた現世へ戻り往く
Chapter.13
環相

  • Chapter.11-12達観/森厳
  • Chapter.13環相
Nari-Yuki - 「成り・往き」の旅--紀伊路

私は2021年より、熊野古道・中辺路沿いで日本ユニストが行う宿泊事業の責任者を務めてまいりました。中辺路を何度も歩き、その素晴らしさに感銘を受けるうちに、次第に「中辺路につながる道『紀伊路』とはどんな道なのだろうか」という興味が私の中に芽生えました。

そして、2022年2月より紀伊路の伝統や文化を調査する共同研究を和歌山大学と開始しました。調査を進めるうちにすっかり紀伊路に魅せられた一方、かつては上皇らに参詣道として利用された紀伊路も、車が通行可能な道路の敷設とともに幹線から外れ、集落の中を通っていた道も原状を失うなど、道として活用されなくなった箇所が少なくないことを知りました。

「このままでは利便性だけが追求され、古き良き文化を残す道がなくなってしまうのではないか......」

そう思い、紀伊路を現代に蘇らせようと、この「紀伊路SCAPE」を立ち上げることとなったのです。本サイトは、紀伊路SCAPEプロジェクトに関わっていただいている仲間たちからの情報や、紀伊路を調査した成果などを発信する場として活用します。多くの方にご覧いただき、熊野古道随一の古道である紀伊路の魅力を少しでもお伝えできれば幸いです。

我々は2024年度より、紀伊路の旅行商品化を進めます。旧宿場町を中心に歩きやすい間隔に宿泊施設をつくり、紀伊路めし(ご当地グルメ)や完歩するために必要なボディケアなど、現地での体験を彩るサービスを開発します。
そして2026年度には、紀伊路での旅を提供する会社を新たに立ち上げる予定です。多くの方に紀伊路を歩いていただき、地域に新しい経済を生み出すことを目指してまいります。

株式会社ユニスト・ホールディングス
紀伊路SCAPE設立準備室
室長山口 和泰
Journal - 旅垢離(タビ・ゴリ)

紀伊路を旅することで、現世の濁りを清める旅の体験記

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紀伊路SCAPE
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紀伊路SCAPE設立準備室
TEL:06-6537-7120
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